[田無 塾]英検の準備は中学から 中学英語の重要性
11/12日のブログで大学受験における英検の重要性を述べました。
今回は中学時代の英語の重要性について書いてみたいと思います。
これからの大学入試においては英検2級を持っている受験生と持っていない受験生とでは明暗がはっきり分かれます。それはまるで天国と地獄のような違いとなっています。
ズバリ結論から言います。英検2級を取得していない受験生は大学受験では極めて不利です。
いわゆる日東駒専と言われる中堅大学の中では東洋大学と専修大学が入試において英語の外部試験を導入しています。
東洋大学と専修大学では、①英検の1980点(2級の合格ボーダー)~を入試の英語の試験の80点に、②2150点~を90点に、③2304点(英検準1級の合格ボーダー)以上を100点に換算してくれます。東洋大や専修大の一般入試の英語で80点を取るのは決して楽ではないので、英検2級を持っていると極めて有利です。
また、少し英語のできる生徒さんは英検で2200点台をマークするのは難しくありませんから、2150点で90点もらえるのもとても美味しいです。2304点は準1級の合格ボーダーですから、立教でもここまで持つ必要はありませんし、準1級を持っている受験生で東洋や専修を受験する人はまずいないでしょうから、非現実的なスコアであると思われます。
いずれにせよ、英検受験は東洋大や専修大では極めて有利なのです。
ところがこの英検2級になかなか合格できない生徒さんがおられます。
どのような生徒さんでしょうか?
それはやはり、中学時代に英語の学習につまづいてしまった生徒さんです。そのような生徒さんはまずは文法が身に付いていません。そのために文章を正確に読むことができませんし、単語力も不十分です。
つまり英検のリーディングで得点できないのです。さらに英検が4技能になってからは従来のリーディングとヒアリングのほかにライティングとスピーキングが加わりました。英検のライティングは決して易しくありません。あるトピック(話題)、例えば「今日では、ペットにたくさんのお金を掛ける人々がいます。あなたは今後そういう人々が増えると思いますか?」というようなを質問を出されて、それに対する自分の考えを表明した上で理由を述べ、全体で5~7センテンス、約80~100語でまとめなければならないのです。ちょっとした小論文を英語で書くという感じです。
これには普段から社会的な問題に目を向け、それに対して自分の考えをまとめるという訓練をしていなければ対応できません。決して付け焼刃でできることではないのです。
ところが今までのマーク式のテストに慣れてきた日本の高校生は、こうした社会的問題に対して自分の考えをまとめるということが極めて苦手なのです。これだけでしり込みしてしまう生徒さんもいます。
さらにスピーキングです。
英検2級のスピーキングテストの内容は以下です。
①60語程度の文章を音読する。
②文章の内容について、質問に答える。
③3コマのイラストの展開を説明する。
④問題カードと関連した内容に意見を述べる。
⑤日常生活の一般的な事柄に関する自分の意見を述べる。
こうした質問に答えられるためには普段から自分の考えをまとめそれを英語で表現する訓練が欠かせません。
これを付け焼刃ではできません。
こうしたことから、従来のリーディングとヒアリング重視の英検であるならばなんとかクリアできていた高校生も、このライティングとスピーキングが加わった4技能試験になってからは、なかなか英検2級に合格できないという事態が生まれています。高3の夏を過ぎても英検2級に合格できず、英検利用を断念して一般受験するという受験生も多いのです。当然これは厳しい道とならざるを得ません。
こうした事態にどう対処したらよいのでしょうか。
これはもう中学校時代から英検の取得の準備をするしかありません。
単なる学校の補習塾ではなく英検対策をしてくれる専門的な塾に通わせる必要があります。
親御さんにとっては経済意的な負担が増えるとは思いますが、取得してある英検の級数で大学受験、ひいては就職の成否が大きく左右されるのですから、これは、お子さんの教育費の一環として準備するしかないと言えます。