【西東京 塾】助動詞を知らない高校生①
最近入塾された生徒さんの状況を英語担当から聞いて、腰を抜かさんばかりに驚いたことがあります。それは何かというと、中学時代に英語で「助動詞」という名前を教わったことがないという生徒さんが結構おられるということです。驚天動地、青天の霹靂とはこのことです。
ではなぜこんなことが起こっているのでしょうか。友人の河合塾の英語講師と情報を交換した結果、次のような事実がが浮かび上がってきました。
①共通テストのリーディング問題が稚拙化の影響である。
②英検の4技能化の影響である。
どういうことでしょうか。
「日本では中学高校と6年間も英語を習っているのにロクロク会話もできない。これからは英語が話せるような生徒を育てなければならない」という認識のもと、小学校で英語の授業が導入されたり、中学校にネイティブの先生が配属されたりしているということは保護者の方もご存じだと思います。
確かにこれからの若い人はグローバル化に伴い、世界を相手にしていかなければなりませんから英語によるコミュニケーションが取れないといけません。その意味で話せる英語教育が重視されることには異論はありません。がしかしそれが読むことの軽視につながっっていったらどうなるでしょうか。
上に挙げた2点の影響でどうも「英文はなんとなく読めればいい」という風潮が生まれ始めているらしいのです。そのことが文法の軽視につながり、中学校で「助動詞」や「品詞」という言葉を使って教えないという事態を生み出しているようなのです。このことが大学入試にどのような影響を与えるかを次回に考察してみたいと思います。